Oct 03, 2005
嵐のように現職場を駆け抜けていった男(2)
まるで私たちにそういう属性をアピールするかのごとく、スクリーンセーバに「萌え萌え〜」と登録した新入りプログラマさん(44・子持ち)。
それを発見した私は、さっそく、隣席のFさんとのどつき漫才会話の中にトラップを張ってみたりします。
「モモーイがさぁ」「それ誰ですか? ボクはHらちれなら知ってますけど」「それはこの場合禁句です」「なんでですか」「それはともかく、桃井はるこって知りません?」「知らないです」「あーそう、(以下略)」…
しかし。しかしです。
「萌え萌え〜」とスクリーンセーバに登録してしまう人なら、当然知っているべき人物名を口に出しても、この新入りさん、まったく反応しません。ピクリともしないのです。
heavyな業務にはまだアサインされていないため、他のみなさんより先に帰った新入りさん。
もちろん職場は、新入りさんの話題で持ちきりです。
「萌え萌えだよ萌え萌え!」「萌え萌えってなんですか?」「それはですね、…」(途中あまりに長いので略)「でもね、萌え萌えって書いてて桃井はるこを知らないっていうのはかなり不可思議ですよね」「そんなもんですか」「そうなんです!」「でもなんかヲタクっぽい雰囲気には違いないですよね」「そうですね。何属性なのか、やっぱりあたいが確認しなくちゃいけないのかなぁ…」「ボクが聞きますよ」「いや、あたいがそのうちやるけどさー…」
とまぁ成り行き上、宣言しちゃったりしてはみたものの。
この新入りさん、ものすごくスローなテンポで、2・3文節ずつくらいで息をつきながら話すので、マシンガン雑談&マシンガンコーディングな私たちにとって、かなりペースをつかみづらい、気軽にコミュニケーションがとれないタイプなのです。一応、派手なTシャツを着ているのでそのあたりで突っ込んでもみるのですが、なかなか会話が続かない。
どうやって突っ込もうか、とか、その晩はけっこう考えがまとまっていなかったのです。
明けて翌日。
いつもどおり、にぎやかに、しかし精力的に仕事も進み、とてもいい雰囲気の職場ですが、しかし新人さんはしきりと外出したりします。
この仕事、とってもトップシークレットなプロダクツの開発のため、セキュリティが厳しく、トイレに行くためだけでも、いちいちオートロックつきのドアを通らねばなりません。そして外注さんには原則としてパスワードは支給されず、入室のたびにインタホンで中にいる人が呼び出され、内側からドアを開けなければならないのです。
そういう条件下で新人さんが頻繁に出入りするため、私たちも時折思考を中断させられますがまぁこればっかりはお互いさま。ただ、あまりに頻度が多すぎやしないか?
なんて話をしつつ、遅めのお昼タイムで私たちもリラックス。私とFさんと、そしてチームマネジャの3人で、「萌え萌え〜」でももういちど見ようか、とノートパソコンのある席に野次馬しに行きました。
…ん? なんだこのタンブラー??
(つづく)
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2 Comments
Re: 嵐のように現職場を駆け抜けていった男(2)
ハラハラドキドキ
From : ゑろいひと@またいのうえか @ 2005-10-03 03:36:00 編集
Re: 嵐のように現職場を駆け抜けていった男(2)
ううううぅ〜、もちっとさ〜
From : ながい @ 2005-10-04 02:19:00 編集