Jan 22, 2007

やっぱり読める範囲で英語版は読もうWikipedia

ポスト @ 14:40:50 , 修正 @ Jan 22, 2007 16:42:43 | プログレ

Wikipediaにて、EL&Pの項目を見ると、こんな記述が。

クラシック音楽の導入

ELPは、ムソルグスキーの「展覧会の絵」やチャイコフスキーの「ナットクラッカー(ELPは「"crack"を"rock"ともじり「ナットロッカー」としたくるみ割り人形)」、アルベルト・ヒナステラのピアノ協奏曲第1番(この編曲はヒナステラ本人からも絶賛された)、そしてエマーソン・レイク・アンド・パウエルとして再結成した時にはホルストの「惑星」から「火星」などのクラシック曲をロック風にアレンジしている。こういったコンセプトや選曲は、キースが、ELP以前に在籍していた「ザ・ナイス」にいた当初から行ってきたものであり、このバンドでも大きなテーマとして引き継がれているものである。

ふーん、って感じですが、ちょっと気にかかったのは「この編曲はヒナステラ本人からも絶賛された」との一節。
これ、出典は何なんだろう? と思ったのですよね。

で、わかるかなーと思って英語版を眺めてたんですが、そちらにはなかったものの、アルバム「Brain Salad Surgery」の項目にありました。

On the instrumental "Toccata", based on Alberto Ginastera's 1st piano Concerto, special synthesized effects were produced not by Keith Emerson but by Carl Palmer using newly-developed drum synthesizers. Ginastera's agent apparently did not care for ELP's rendition and wasn't going to clear the publishing rights; however, Ginastera himself liked it a lot and arranged for clearance.

アルベルト・ヒナステラのピアノ協奏曲第1番をもとにした「トッカータ」は、キース・エマーソンではなく、新開発されたドラムシンセを使ったカール・パーマーによるシンセエフェクトによって生まれた。ヒナステラの代理人はELPの演奏が出版権を獲得していないことを問題視したらしいが、ヒナステラ本人はこの演奏をとても気に入り、認可を指示した。

…やっぱり出典はまったく明らかではありませんが(笑)、少し詳しい状況が見えました。

しかしなんでこんな「イイ話」が日本語版にはないのだろう。っていうか、それ以上にトリビアなエピソードが多すぎるよ日本語版!
やっぱりEL&Pっていうか、要するにプログレは日本でマニアック人気が高かったっていうことなのでしょうか(そもそも「プログレッシブロック」って日本で生まれた言葉で、それが今では世界中で使われているという珍しい例らしい)。そして情報源はやっぱり当時の音楽雑誌だけなのかもしれませんね。そこに書いてあるエピソードをみんな熱心なファンは覚えてて、だからこそページに書くっていうことでしょうか。

というわけで、やっぱり外タレ(笑)の項目はちゃんと英語版も読みましょう、という教訓でした。

#追記:なんとヒナステラのピアノ協奏曲第1番第4楽章がYouTubeに! 音だけですが→こちらで聴けます。当然ですけど同じ曲ですよ(笑)。EL&Pのはカールのドラムソロ部分だけのが一応ありました

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2 Comments

Re: やっぱり読める範囲で英語版は読もうWikipedia

私の持っているアルバム「恐怖の頭脳改革」の歌詞カード
TOCCATAの所には歌詞が無いかわりに

"Keith Emerson has beautifully caught the mood of my piece."
-Alberto Ginastera

と書かれています。
おそらく、wikiに書いた人も同じのを読んだのではないかと思います。

キースがトラックダウンしたテープだか試しにプレスしたレコードだかを持って
直接ヒナステラを訪ねて聞かせて、許可とコメントを取ってきたとかいう話は
どこかで読んだ覚えがあります。

From : ぽん2 @ 2007-01-24 21:17:37 編集

Re: やっぱり読める範囲で英語版は読もうWikipedia

えらくごぶさたしてます。
Rhino版CDのライナーにも同じコメントがありました。っていうかそれ以前に、Rhino版ボーナストラックで全部語られてましたその事情(トラックの内容がライナーに全文起こされてて読解)…輸入版のライナーってLPレコード時代はほとんど情報がなかったので「読む」という発想がありませんでした。。。反省。
この文はとっても詳しいので「部分引用」で後日訳出してみます。

From : いずみ @ 2007-01-25 10:14:47 編集

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